2003/07/04 斜里岳  
 7月 4日(金)晴れ 斜里岳(1545m) 北海道 清里町
 
斜里岳  

 
☆コースタイム☆
7:35 登山口清岳荘出発 → 8:15/8:30 下二又 → 9:10/9:15 7合目 → 9:25/9:35 七重の滝 → 10:05 上二又 → 10:15 9合目 → 10:35 馬の背 → 11:00/12:00 斜里山頂 → 12:25 馬の背 → 12:45 上二又 → 13:30 熊見峠 → 14:10 下二又 → 14:30 登山口(清岳荘)

2名

 
バンガローから出発。下山後に入浴する温泉も確認しながら行く。ちょっと道に迷いかけたが無事に登山口への林道に到着。 ちょっとイメージと違ったような。
オンシーズンにはまだ早い&平日ということもあり空いていると思ったがあにはからんや、すでに駐車場は車がずらーーっ。 昨日の硫黄とはえらい違いじゃ。昨日の硫黄登頂者はうちら2人だったというに… さすが「日本百名山」だよな。

火事のため仮設プレハブ小屋「清岳荘」の主人に挨拶をし登山届を記入し出発。沢=苦手な羽虫・・・ということで、防虫ネットをかぶって歩き始める。
…ミヤマハンショウヅルを見つけた。撮ろうとも思ったが「下りでいいか」とそのまま通過する。 しかし、防虫ネットは蒸れる…おかげで呼吸ペースが乱れる。ちくしょー、次の休憩に外してやる〜とココロで悪態。

下二又に着いた。これ幸いとネット帽を脱ぐ。ふ〜〜〜っ。ここで軽く腹ごしらえ。パンをかじる。ここから本番斜里の沢登り。
沢(川底の石)が苦手な自分としてはここと幌尻は「コワイ」所というイメージを抱いている。豪快な水しぶきなどとよく本には書いてあるので デジカメ(これ以上濡らすワケにはいかない)や携帯電話などを厳重にリュックの奥にしまう。
沢を・・・といっても浅いのだが・・・横切ったり巻いたりしながら登る。ここの沢には鉄分が含まれているそうで、底の岩も石も赤っぽい。
この成分のおかげでまったく滑らないのだけれどやはりビビってしまう。 相方は全く気にせずすいすい岩を登っていくというのに。

数々の滝を見(登り)ながら高度を稼いでいく。大丈夫そうなのでカメラも出しやすくする。次第に水量も減っていく。
こんなに滑らないのだったらもうちょっと沢岩を歩いてもよかったな・・・などと思ってしまう虫のいい自分。
上二又につく頃にはすっかり枯沢になっていまった。この流れが下に行くとあの水量になるんだからなぁ。。。
ここからはいわゆる登山道。胸突八丁はその名の通り急登で息が上がってしまう。9合目の標。馬の背も見えているのになかなか足が進まない。 花も見ながらなので尚更?ガレのジグザグ登りでようやく馬の背へ。ここは風の通り道。さあ頂上までのラストスパート。

エゾゼンテイカが咲いているけどちょっと時期外したみたい。ガレの途中に立派な祠が。無事をお参りし最後の登りへ。
風があるなーとは思っていたが、やっと着いた頂上は強風。とてもここでお店を広げられるはずもなく、風除けできるところで昼食。
まわりには登山ツアーの皆々様がお弁当を食べている。 中高年の登山ブームだもんね。ツアー組んで来ちゃうもんね。団体様に出合ったのはもちろんここが初めてではないけれど。
食事もしたし風に負けじと写真撮影。加えて自分はカメラのご機嫌伺い。なんかどんどん機嫌が悪くなっていくような。。。 雲はあるが一応は360度の展望も楽しんだ。

さて下山である。ちょっと回ったところにミヤマオダマキの群生。おおーっすばらしい。
登りのときは気付かなかったがここのガレにはお花がいっぱいだ。ミヤマアズマギクも花ざかり。カメラ取り出し撮影タイム。
ピンクのアズマギクをようやく写して、次の白花アズマギクを撮ろうと移動したとき・・・下ろした足には地面がなかった。
あ!と思った瞬間身体が横に回転していた。一瞬。手に持ったカメラが石にガツッと当たり“ああまたカメラにダメージが”“身体を止めなければ” “!!”瞬間にいろいろなことが浮かぶ。幸いなことに身体はニ回転ほどで止まったが、重力に任せて落ちていたら「本州の(バカ)登山者滑落」などと 道新に載っていたかもしれない。

カメラはボディに傷が入り、レンズ部の開閉が甘くなってしまった。更にカメラにダメージ与えてしまったことへの罪悪感。身体の痛みより事故未遂の気持ちの動転 どう表現したらいいのかわからない。相方が気持ちをほぐそうと冗談ぽく茶々を入れてくれるのだがその反応への笑い顔も強張ってしまっていた。
上二又までは気をつけて慎重に下山。お花もあったのだがさすがにもう撮ろうという気になれなかった。上二又に着く頃は少し気持ちもほぐれてきていたが・・・。
ここからは新道を下る。あの沢を下るなんて自分には恐ろしくてできない〜〜
熊見峠まではなだらかなアップダウンの稜線歩き。振り返れば斜里の姿が。忘れられない思い出を作ってしまったよ・・・

峠を過ぎたら後は林の中を下る下る。ひたすら下る。けっこう急な下りでベトが出ているので天気悪かったりするとぬかるみで泣くかも。
そして下二又に到着。いたいたいた--!団体様だー!!この後につくわけには行かないので彼らが動き出す前に下る。
山小屋の裏手の休憩所に出たところで行くとき見かけたハンショウヅルのことすーーーっかり忘れていたことを思い出した。

小屋に到着し管理人さんに「ただいま」を。登山記念のグッズにやはり手が出てしまう。相方はパンフとバッチ、自分はストラップを購入。
なんてやっていたら団体様が到着してしまった。 写真撮ったり帰り支度している間に団体様用の送迎バスが先行。あちゃー。

帰りの林道ではこのバスのろのろ運転で道を譲ることもせず、うしろにうちらがいるの分かっていながら わざとスピード落としているんだろー…とイライラさせられる。
やっと林道出てこちらが追い越し、わざとスピード落としたら追い越しやがった。ふん。
清里の日帰り温泉で汗を流す。傷は擦り傷少々に打撲。これで済んだんだからありがたく思わなければ。
温泉は(町営なので)安い割に設備がしっかりしていて、軽く立ち寄るにはもったいなかった。ゆっくりしてきたい温泉だったよ。 そして今日の宿泊地、紋別に向かう。

斜里岳の地図はこちら(yahoo) →

沢!

沢!

次第に沢を詰めていく

沢ももうすぐ終わり

平野ですなー

エゾヒメクワガタ

シナノキンバイ

サンカヨウ

オオバナノエンレイソウ

ミツバオウレン

ハクサンチドリ

チシマヒョウタンボク

ホソバイワベンケイ

ミヤマオグルマかな

ミヤマオダマキ

コケモモ

ミヤマアズマギク

山頂標

知床方面(奥は羅臼)

馬の背から南斜里を見る

祠と頂上までのガレ

エゾゼンテイカ

ウラジロナナカマドのような…

熊見峠付近からの斜里

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