釧路から沖縄〜♪…じゃなくて(出典は浜省の曲)釧路から知床に向かう。湿原めぐりなどしていたため、キャンプ場に入るのがギリギリになってしまった。
管理人のおじさんごめんなさい。で、前日キャンプ場バンガロー泊。
翌朝仕度をし出発。カムイワッカ登山口で朝食をとり登り始める。なんてったってここはヒグマの本拠地だ。朝は遭遇する時間帯だしビビる。
おまけにクマ鈴こないだの雌阿寒で落としてしまったのかリュックについていない。まあ10年は使ってたから革紐がヘたっていたのであろう。
ホイッスル鳴らしたりしながら登る。
最初は林の中を歩く。次第に急登になっていく。大岩のところで最初の休憩。落ち着いたところでまた歩き出せばかつての硫黄採掘場に出る。
カムイワッカ湯の滝を堪能してるお兄ちゃん方の歓声が聞こえる。自然の滝温泉が自分たちのものだもんね。歓声も出るよな
そして新火口。岩場である。硫黄である。所々から湯気が出ている。15分ほど歩くと火口最上段。そこから低木帯を行けば雪渓に出る。
雪渓登りは1時間ほど。所々にエゾコザクラ、チングルマが疲れを癒してくれる。・・・しかし、喉が渇いた身には流れる雪どけ水がうまそうじゃ〜〜〜!
雪渓を抜けたところで相方が先行者と話をしながら写真を撮っている。何だと思えば、ここでしかないシレトコスミレ。時期的なタイミングもよかったようで咲いている。
うれしいね〜〜カンゲキだね〜〜〜。先行者は昨日も登ったそうだが、この花を見るのを忘れて今日登りなおしたそうだ。
彼が登山口に行く途中ヒグマの親子を見たそうだ。「デカイ」が第一印象だったらしい。写真を撮る彼を後にし肩に向かう。
肩からはガレ場である。ペンキのマーキングを見失わないように慎重に。そしてここは高山植物花ざかり。カメラが悔しい。
次第に岩がごつごつと。しかし、晴れてるからいいけど、確かにガスったら道を誤りそうだな。
岩をヨイショと登りきったら山頂。おー!見える見える!北方領土に知床連山。そしてオホーツク海。羅臼はちょっとガスって山頂が見えない。
しかし、ちょっと飛び回りまとわりつくる虫に・・・閉口。
食事をして景色を堪能して下山。頂上直下は気をつけないと。
肩までのザレ場、カメラの機嫌見ながら花の写真を撮る。なので尚更遅くなってしまう。
シレトコスミレを再度愛でいつかの再開を願い雪渓を一気に駆け下りる。
新火口の一番上では登りで会った先行者と後から登ってきたらしいお兄ちゃん。この先行者もお兄ちゃんでここからは一緒に下りましょうみたいな感じだったのだが
どうもこういう連れション(初対面だし)の登山が苦手なうちらは、愛想もなく下りるのでありました。
とは言っても、自分は下りヘタで時間かかるので、どうしてもこの方たちと一緒になるのですが…
先行者曰く「(相方は)何でさっさと行っちゃうんですか」
なんでって言われても・・・いつもこういう感じだし、自分が遅いからなんですケド・・・(^-^;
ごめんねー。旅の(登山の)見知らぬ人とのふれあいという醍醐味与えられなくて…
かといえ自分も愛想よくしゃべれるもんでもないので、背後に2人の話し声を聞きながらたらたら下りる。
口調から知り合いとも思えないし、YH宿泊の若者旅っぽいね。>>>若いってイイなぁ
あ、携帯に電話だ。
Mさんからだ、どうしたんだろう。呼び出しが長いのだけどこの状態では出られない。
遊覧船に乗る予定になっていたので早く下らないといけないのもあって、気になりつつもそのままに。
樹林帯の中に入ったら圏外になったので電話できず。そして自分にしてはがんばったペースでようやく駐車場に。
下山届を書き忘れて届け出ポストに戻ったら、件のお兄ちゃんたちが書いてくれていた。無愛想でごめんね。ありがとう。
羅臼への林道でアンテナを確認して電話してみるが、途中で途切れて話ができない。
声のトーンが下がっていたので嫌な予感。
羅臼に入り圏外の心配がなくなったので、電話がだめならメールが来ているのではとメール確認。Mさんと札幌のMさんからメールが。
今年3月に入院していた友人Yさんの訃報だった。
改めてMさんに電話をし詳細を知る。嘘だろう信じられないなんでだよ!とショックで電話しながら泣いた。
Yさんのご冥福をお祈りします。
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