2001年最初の山は白山。昨年秋に逝去された本名正名氏の追悼登山でもある。しかし、この週末は今シーズン最大の寒波と報じられていて前日から雪が降り続いていた。この雪で本当に登るのか、大丈夫なのか心配だった。もし何か変更があれば連絡が来るはずだが、音沙汰もないので少しでも天気の好転を望みつつ、団体行動のため遅れてはならないと早めに休む。
予定通りの時間に目が覚め支度をし、外に出る。5時半はまだ暗い。そして、しんしんと降る雪。あーあ。ともかく行くだけ行こうと出かける。容赦なくフロントガラスに雪が吹き付けてくる。外気温は−2度から−4度へ。ワイパーも凍り付く。それでも横越を過ぎると雪が少し小降りになってきた。そして、空も次第に明るくなる。しかし、無線で今日のメンバーを呼んでみても誰も出ない。予定変更になったのかな、中止になっちゃったのかな。リーダーにははっきりと連絡してなかったのでうちらまで連絡来なかったのかと、一抹の不安。蛭野を過ぎ慈光寺の駐車場に着く。
それでも3台程車が停まっていてほっと一安心。挨拶を交わす。
そうこうしているうちに次第に車が集まってくる。支度をし、お互いよくわからないままなし崩しに出発する。
去年よりずっと雪が深い。尾根コースは最初から登りだ。皆ほとんどワカンを付け出したが、付けなれていないし長靴でなんとかなるだろうと息をあげながら登る。3合目を過ぎればしばらくはゆるやかな登り。しかし先発隊の早いこと早いこと。止まない雪に足跡も消えそうだ。7合目を過ぎるとまた登りだけになる。「いやー、すごい雪だねぇ」本名氏の声が聞こえるようだ。
山頂直下は雪原のようでまるっきりホワイトアウトな世界。風でトレースが消えかかっている箇所もありちょっとヤバかったが、無事に小屋に入った。
皆徐々に到着し簡単な自己紹介のあと小屋ではいつものように大宴会。アルなかと薮山ネットの面々だが、本名氏の交友の広さを感じさせられた。一足お先に下山しようと小屋を出たが、地吹雪に道を見失ってしまい、危険を避け小屋に戻って皆と一緒に下ることとする。相方はさっさと二階で寝ちゃってるし・・・。山のメーリングリストのメンバーさんがいたのでいろいろネットの話をする。
小屋を出て、田村線を下りるかという話もあったが、この吹雪の中、本名氏だったら無理をせず来た道を下るだろうということで安全策を取る。ルートを誤りそうになったが、無事みな下山した。Hさんがやたらと転げてたのは酒のせい??3合目からはほとんど尻セードですべり落ちてた感じ。道を壊して後ろの皆さんゴメンナサイ。駐車場についてびっくり。除雪した雪をもろに受けて車が埋まってるよ。
挨拶し三々五々解散する。
新潟市に近づくにつれ雪の状態が悪くなり、除雪の不手際で車が動けなくなっているのを何度も見かけた。しかし、みんなあの雪で行っちゃうんだからすごいよね〜。
後日、小屋でネットの話をした方がSさんと知ってびっくりした。なんてこったい。生意気なこと言ったよな自分。あちゃ〜恥ずかしい。
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