2000/08/12・草津白根山  

8月12日(土)曇り 草津白根山(2171m)群馬県草津町
 
コマクサ大株  

 
☆コースタイム☆
登山口(逢ノ峰)12:10 → 本白根山登山口 12:35 → 最高点 13:20/13:30 →本白根山登山口 14:05 → レストハウス 14:20

2名

 
暑い。この時期は近場の低山には行く気になれない。やはり2000mクラスでなくては・・・かといって飯豊に登る根性もない。
妙高・火打も候補だったのだが早起きする根性すらなく、それでもどこか行きたいね〜、と同居人の里に行くのも兼ねて草津の白根山に行く事となった。
ここなら無理に早起きしなくても、車でかなり高度を稼げるからだ。かくして今回はちょっとアコギな山行だ。

関越道を越後川口で下り、十日町、津南町を経て長野に入り志賀高原に向かう。高原道路に入り次第に高度が上がっていく。上がるにつれやはり涼しくなりススキは穂を出しているなど、秋の訪れを感じさせている。
硫黄の臭いもどこからともなく漂っている。草津白根の駐車場はほぼ満車に近い。 ちょうど人出も多いお盆の土曜日だし、更にお昼時だから。
車を降りれば肌寒さを感じる。湯釜方面は行く人、戻る人の列。レストハウスの売店でおやきを買い、その人の列を尻目に本白根山に向かう。
ここでの標高が約2000mちょっと。往復2時間ほどのちょっとした登りだ。「逢ノ峰散策コース」とある。本白根山に行くにはここを経由していくのだろうと、先ほどのおやきをぱくつきながら登る。道は散策コースだけあってよく整備されている。
ヤマハハコの群生。展望台まで登れば後は下るだけ。しかし、笹原が茂って足元が見えない。階段状になっているので、こけないようによたよた下る。
道路はさんで駐車場。なんだ、ここに止めれば今越えた逢ノ峰も登らずに済んだし駐車料金もいらなかったんだ。ま、授業料としておこう。

で、ここからが、ホントの本白根山への登り。とはいえ、急登でもなく、俗にいうハイキングコースだ。高山植物の案内標が点在している。樹林帯での花たちはほぼ終わっているが。それでも汗は出るわけで、汗をふきふき歩く。 樹林帯を抜けると、ガレ場が現れる。本白根の火口跡だ。このガレ場にはコマクサが群生している。昔、それは見事な群生地だったのだが、相次ぐ盗掘のため姿を消してしまったという。
しかし、コマクサの復活を願う有志の方々が、実生で育て保護しているという。
活動が始まったの(保護のための看板設置)が、約25年前。ここまでにするのは簡単なことではなかったろう。いくら高山植物のスタンスが長いとはいえ25年だ。
しかし、かつての楽園に戻るにはこれからも何年かかるだろう。関係者の努力に頭が下がる思いだ。 コマクサやヒメシャジンを見ながらつらつらと歩く。
展望所と最高点との分岐を最高点側へ進み15分ほど歩けば歩道最高地点に出る。
#三角点はここより先だが、硫化水素ガス発生の危険があるため立ち入り禁止となっている。

やはり皆展望所に向かうのか、すれ違ったグループはわずかだった。最高地点とはいうがあまり展望はなくガスも掛かってきたため引き返す。展望所には行かず、もと来た道を戻る。
登山口近辺ではヤナギランが気持ちよさそうに風にそよいでいた。
今度は逢ノ峰越えはせずに、ぐるっと巻き道道路を歩く。レストハウスで遅い昼食(カレーライス)、売店とビジターセンターに立ち寄り、行きとは違った道を下り、途中の温泉で汗を流してから高速道で上越に向かった。

草津白根山の地図はこちら(yahoo)→

コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)

ヒメシャジン

ヒメシャジンとキリンソウ?

ヤナギラン

がんばれコマクサ

逆光の威風堂々

BACK



アクセス解析 SEO/SEO対策